皇太后が拉致され、放火事件に巻き込まれた。まら村の事件に関連すると考えたらんかくと張屏は、放火事件の現場となった呪禁（じゅごん）科で手がかりを探すが、捜査中に謎の毒に当たり気を失ってしまう。その後2人は辜（こ）という人物によって助けられ、蘭（らん）府に送り届けられるが、らんかくは助けてくれた人物が10年前に姿を消した親友の辜清章（こせいしょう）だと直感。らんかくは張屏に辜清章との間に起きた昔の出来事を語り始める。張屏は辜清章に対して、ある違和感を覚え…。

皇太后を襲った法陣の謎を解くため、らんかくは呪禁科で拾った書物の切れ端を手がかりに、書かれた謎の字の解読に取り組む。字を目にした辜清章は、かつて知り合った僧の持つ書物にあったとらんかくに告げる。僧の居所を突き止めたらんかくは、法陣が30年前に皇太后の命で呪禁科が敷いたものと同じだったことを知り、当時は赤子だった皇帝が、すり替えられていた可能性に思い当たる。そんな時、都では「本物と偽物の龍」の落書が人々を騒がせていた。

己をこよなく愛してくれた師匠を金吾衛（きんごえい）に惨殺された張屏。しかし真っ向から皇太后や金吾衛と戦っても勝ち目がないことを知り、真相を突き止めることで復讐を果たそうと決意する。まずは故郷であるまら村を探し出すため、南方の国境の密林へとやって来たが、気を失って倒れてしまう。幸いにも出征していた王硯に出会い救われたものの、南棟国の攻撃に遭遇。王硯らと必死に逃げるうちに、張屏の脳裏にはある光景が浮かび始め…。

張屏は、故郷・まら村にある聖なる湖に着いた途端、自らの心の中に入り込んでしまう。張屏は、心の中に出てきた生前の母親や幼い頃の自分、蘭林（らんりん）たちを目の当たりにし、ついに20年前の真相を知るのだった。一方のらんかくは、10年前、偶然知り合ったと思っていた辜清章が、実は自分にわざと近づいていたことを知り、不信感を募らせる。らんかくが意を決して問い詰めると、辜清章はある驚きの事実と、恐るべき計画を語り出し…。

父の無念の死やまら村の全滅は皇太后が黒幕だったことを知ったらんかくは、皇太后への復讐に心を突き動かされる。だが父から受けた「君子の品格」の教えが頭をよぎり、皇太后を殺した後の国の動乱を思い、己の復讐か、または世の安寧かの狭間で思い悩む。まら村で過去の真相を知った張屏は密かに都へ戻るが、官兵から追われる身に。陳籌（ちんちゅう）にかくまわれたものの、何としてもらんかくに会い過去の真相を告げるため、こっそり家を抜け出す。

辜清章の策略により、張屏は皇太后殺害の犯人に仕立て上げられてしまう。一方、辜清章こそ真の天子だと知った太傅（たいふ）・柳羨（りゅうせん）は自責の念に駆られていた。そして辜清章の提案どおり、千秋儀（せんしゅうぎ）の落成式典と皇太后の葬儀を併せて行うよう手配する。らんかくは辜清章の恐るべき陰謀を耳にし、国を守るため張屏を釈放すべきだと金吾衛の統領・曹征（そうせい）の説得を試みる。牢を出された張屏は、らんかくと曹征に皇太后についてのある推理を語り始める。

宮中では皇太后の葬儀が行われていた。しかし儀式の最中、納棺されたはずの皇太后の遺体が、まら族の冤罪（えんざい）を訴える血書を纏い、殿外に出現する。朝廷は大騒ぎとなり、柳羨は玉牒（ぎょくちょう）を根拠として辜清章を真の皇子だと宣言。新たな皇帝として迎えようとするのだった。辜清章の真の狙いを知るらんかくは、短剣を振りかざして辜清章の即位を阻もうとするが、失敗に終わってしまう。万事休すと思われたその時、死んだと思われた張屏が姿を現す。

辜清章が曇花（どんげ）の中に仕込んだ毒の粉末が、開花と同時に拡散され、寧安（ねいあん）の街は赤い霧に覆われた。雨さえ降れば毒の拡散を止められると思いついた張屏は、山上から大量の塩を大砲で空中に放ち、雲を作ることを提案。らんかくと共に都の民衆を山へと誘導し、さらに塩集めに奔走する。皇太后を連れ去った辜清章は、過去の過ちへの謝罪を求めるが、皇太后に冷淡にあしらわれる。失意の辜清章が立ち去ろうとした時、皇太后は思いがけない言葉を口にする。

鎮雲大学化学専攻水泳部の1年生蘇暁暁（スー・シアオシアオ）は、入学初日にバスの中で同じ大学の新入生のシェン・シーリンとスリ騒動に巻き込まれてしまい、最悪の出会いを果たす。お互いに2度と関わり合いたくないと思う暁暁とシーリンだったが、暁暁が誤ってシーリンの合格通知書を持ち帰ってしまったことから、シーリンはやむなく彼女に会うために体育館のプールに向かうのだが。

2年前に自分の命を救ってくれた鎮雲大学バスケット部の7番のユニフォームを着た人物を探すため、夜の体育館に忍び込んだ暁暁（シアオシアオ）。その写真が校内サイトで拡散され、バスケット部の人気者の費天（フェイ・ティエン）の7番のユニフォームを、暁暁が盗んだと噂が広まってしまう。あの夜、なぜか体育館に現れたシーリンが、自分を陥れようとしていると思った暁暁は……。

暁暁（シアオシアオ）は2年前のことを確かめようと費天（フェイ・ティエン）に近づこうとするが、ひょんなことから暁暁が費天の恋人と噂されるようになってしまい、彼の熱烈なファンからガードされてしまうのだった。そこで、2年生の欧美（オウ・メイ）が代表を務める学生サークル失学社の助けを借りて、バスケット部の合宿にルームメイトの景渓（ジン・シー）と参加をすると、またしてもそこにシーリンが現れる。

大学の創立100周年の式典で銘板が壊される事件が起きる。劇薬の王水が使われたことから化学専攻の学生に疑いが向けられ、前日に倉庫掃除を1人で担当した暁暁（シアオシアオ）に容疑がかけられそうになる。そこで欧美（オウ・メイ）が、暁暁の無実を学校側に証明するために、費天（フェイ・ティエン）に協力してもらえるよう手配するが、待ち合わせ場所で暁暁の前に現れたのは……。

費天（フェイ・ティエン）とシーリン、そして欧美（オウ・メイ）と景渓（ジン・シー）の働きによって事件を起こした真犯人が明らかになり、暁暁（シアオシアオ）の潔白も証明された。シーリンに御礼を言おうと思っていた矢先、図らずも彼から強い言葉で、学びを怠る自分のレベルの低さを指摘された暁暁は怒ってしまい、2人は大喧嘩をしてしまう。そしてシーリンがいるなら失学社を辞めると言い出して……。

銘板事件以来、すっかり落ち込んでしまった費天（フェイ・ティエン）を元気づけようと、暁暁（シアオシアオ）は彼と一緒に出かける約束をする。その流れで補習の約束をすっぽかされてしまったシーリンは、密かに暁暁にプレゼントする化粧品を購入するのだった。そんな折、本格的に活動開始となった失学社に、女子寮での下着泥棒を探す依頼が入り、暁暁と景渓（ジン・シー）を中心に調べが始まるが。

ルームメイトの戴薇（ダイ・ウェイ）たちから下着泥棒だと教務主任に報告された梁暁夏（リアン・シアオシア）は、自分がずっと戴薇たちに見下され、いじめられていた事を皆の前で告白する。そして梁暁夏のSNSの写真と、彼女がその日訪れたという店の店長の証言から、盗難が発生した日のアリバイもあったことが分かり、暁夏は無実となるが、シーリンは何かが腑に落ちない様子で……。

5位以内に入ると加点が得られる文化祭の出し物に劇で参加することになった失学社は、主演を暁暁（シアオシアオ）とシーリンに決めるが、共に恋愛経験が無いために自然な演技ができない。そこで景渓（ジン・シー）は2人に1週間恋人として過ごす宿題を出す。そんな折、暁暁はクラスメートが、シーリンが血だらけになった7番のバスケットユニフォームを持っていると話すのを耳にする。

景渓（ジン・シー）に与えられたミッションを遂行すべく、暁暁（シアオシアオ）の水泳部の練習にシーリンが付き添っていると、そこに費天（フェイ・ティエン）が現れる。あたかも暁暁の恋人のように振る舞うシーリンに費天は、自分も暁暁が好きだという気持ちを伝えるが、シーリンは脈がない相手に想いを寄せるより、現実を見るべきだと言い放ち、2人の間で暁暁を巡るバトルが始まっていくのだった。

合宿中にバスケット部員全員が見守る中で費天（フェイ・ティエン）から告白をされた暁暁（シアオシアオ）は、今までの自分のあいまいな態度を反省し、彼に付き合えないことを告げる。しかし、断られても暁暁を諦められない費天は、暁暁を賭けた弁論大会での個人賞獲得の勝負をシーリンに申し込む。そして費天の挑戦を受けたシーリンは、密かに闘志を燃やし、大会の準備を進めていくのだが。

ボヤ騒ぎを聞きつけ、弁論大会を蹴って助けに駆け付けたシーリンに抱きしめられて以来、暁暁（シアオシアオ）は彼に今まで以上に特別な想いを抱くように。そして迎えた文化祭の日、皆が準備を進める中、軽音部ボーカルの簡瑶（ジエン・ヤオ）がアナフィラキシーショックで倒れてしまう。原因が暁暁のルームメイトの朱瑩瑩（ジュー・インイン）が渡したクッキーだったことから彼女が疑われてしまい……。

劇の発表中、アクシデントで本当にキスしてしまったところを、大勢の観客に目撃された上、学内サイトで動画までアップされてしまった暁暁（シアオシアオ）とシーリンは、注目のカップルになってしまう。ウワサを気にする暁暁だったが、シーリンは堂々と恋人のように振る舞うのだった。そんな折、シーリンがかねてより調べていた葉岳（イエ・チウ）と接触した人物が現れるが。

李佑に側室の話が持ち上がり、それに激昂した劉文通が大刀を手に李佑に迫る。李佑は関家に逃げ込むが、そこへ李環の嫁荷が届いてしまい、関玉良も側室の話を信じてしまう。

側室話が落ちついた矢先、陳県令に堤の改修費の不足分、５万両を都合する方法を考えるように言い渡されてしまう。李佑は金持ちから改修費を集める妙案を思いつく。

李佑は関付人との会話がきっかけで、香水を作ることを思い立つ。また小竹が『石頭記』を改編した恋愛小説が女性たちに人気と知り、これを商売にしようと隋解元と話し合う。

役所で河の普請計画が進み、節約のため景勝地である飛燕磯から採石する計画が決まってしまう。しかし、虚江出身の高官が「隠居後は飛燕磯に居を持ちたい」と言い出して…

虚江出身の高官・廬尚書が飛燕磯に居を持つことを知り、採石の当てが外れた陳県令は李佑を責める。 その頃、厳家から逃げ出した侍女の玉壌を心玉が救っていた。

李佑は厳夫人の検視を陳県令に願い出るが却下され、私的に行うことを決意する。棺を開けた李佑が見たのは、ふたの裏に残る厳夫人の血の手形とかんざしの痕だった。

綉綉は棺のふたの跡を写し取っていた。李佑らはそれを厳夫人の遺書だと悟り、解読に取り組む。そこに、劉家に戻らない李佑をいぶかり、心玉が侠客の姿で２人の前に現れる。

李佑は声が出なくなってしまった心玉が気がかりで公務に集中できない。そこへ厳坤が訪ねてきて、石材を安く売る代わりに息子の命を助けてほしいと取引を持ちかけてきた。

綉綉は心玉が気がかりで、しばらく関夫人に商売を託すことにした。その関夫人に厳坤が近づき、堤の改修用の石材を運ぶ仕事を関家に任せると提案してきた。

曲水流觴では行われる３年に１度の名妓の芸比べ「百花大会」。李佑は、そこで南京の趙閣下の使い徐氏から香水の独占買い取りの話を持ち掛けられるが、これを一蹴する。