信頼していた離鏡（りけい）と玄女（げんじょ）を失って、深く傷つき酒におぼれる司音（しいん）。そんな彼女を墨淵（ぼくえん）はそっと見守り慰める。

ついに天族と翼族の戦いが始まった。墨淵（ぼくえん）は七道の陣法で翼族を迎え討つ。だが、その陣法図は玄女（げんじょ）によって盗まれ翼族に渡っていた。

墨淵（ぼくえん）の命の源である元神は離散し体だけが残される。司音（しいん）は涙にくれるが、「私を待て」という墨淵の最後の言葉を信じ…。

司音（しいん）が墨淵（ぼくえん）の仙体とともに崑崙虚を去った後、墨淵が大事にしていた金蓮の精が天族の皇子・央錯（ようさく）の妻・楽胥（らくしょ）のお腹に宿り…。

桑籍（そうせき）は恋に落ちた白浅（はくせん）の侍女・少辛（しょうしん）を天宮に連れ帰り、天族の君主・天君（てんくん）の怒りを買う。

天君（てんくん）と狐（こ）帝は桑籍（そうせき）の代わりに夜華（やか）と白浅（はくせん）を婚約させることで合意し…。

再び東皇鐘を封印したのが白浅（はくせん）だと知った東華帝君（とうかていくん）は、司音（しいん）と白浅との関係を探ろうとするが…。

兄・離怨（りえん）を捜し続ける臙脂（えんじ）は人間界で司音（しいん）にそっくりな白浅（はくせん）を見つけて驚く。

臙脂（えんじ）は7万年ぶりに金猊獣（きんげんじゅう）と会って、離怨（りえん）が極寒の地に幽閉されていることを知る。

臙脂（えんじ）から玉清崑崙扇を受け取った離鏡（りけい）は人間界に司音（しいん）を捜しに行って夜華（やか）に出会う。

幼なじみの夜華（やか）を慕うものの天君（てんくん）に嫁いだ素錦（そきん）。彼女は長海で謀叛を企む鮫人族と戦うため…。

玄女（げんじょ）の協力で離鏡（りけい）の兵符を手に入れた臙脂（えんじ）は、それを使って離怨（りえん）を救い出す。

素素（そそ）は2年ぶりに夜華（やか）が戻って来て喜ぶが、翌朝すぐに発つと聞いて今度は自分も一緒に連れて行ってほしいと頼みこむ。

夜華（やか）は素素（そそ）が身ごもったことを知ると、彼女を人間界に戻すことにする。一方、離怨（りえん）は血縁を頼って鮫人族の兵を貸してほしいと頼むが…。

夜華（やか）は鮫人族との戦闘で首領に斬られて深手を負う。その様子を夜華からもらった銅鏡で見てしまった素素（そそ）は…。

素素（そそ）が火事に遭ったと聞いて、夜華（やか）は傷が癒えぬまま急いで天宮に戻る。そして、人前ではわざと素素に冷たく接する一方…。

我が子である仁宗との再会を望む李太妃。協力すれば出世を約束すると公言し、包拯の怒りを買う。

皇太后が摂政を続けるか、それとも仁宗の親政（しんせい）かで朝廷が揺れ動いている中、想い人である周児から結婚を拒まれた仁宗は…。

張徳林の娘の張燕（えん）燕（えん）と王延齢の孫娘の王霊児（れいじ）の居所に、何者かが火を放つ。

都に到着した包拯は早速、捜査を開始。包拯から火事で最も恩恵を得た者を尋ねられた尹若朝は、開封府に投獄中の郭槐に話を聞き出そうとごちそうを振る舞うが…。

包拯と周児は焼け跡に残された瓶の欠片から、王霊児が被害にあった梧桐（ごとう）小築には油がまかれていたと確信する。

夏懐敏から毒消しを手に入れるため、話し合いの場を設ける張徳林。自らも毒入りの酒で夏懐敏を脅し、表面上の和解にこぎつける。

刺客に襲われた包拯は、開封府で寝泊まりすることにする。張子雍は打つ手がすべて裏目に出ると悟り、禁軍副統領・王守（しゅ）忠（ちゅう）を都から逃がそうと決意。

張子栄は周児と偽の夫婦になる決意をし、皇太后に許しを得ようとするが、皇太后は豪華な嫁入り道具を用意し…。

包拯は仁宗にこれまでの事件の経過と疑問をぶつける。包拯に問い詰められた仁宗は、明月（めいげつ）小築に火を放ったのは自分だと明かす。

雨柔の案内で包拯は王守忠の身柄を確保する。その頃、宮門には李太妃が現れ、仁宗と陳林に合わせてほしいと夏懐敏に掛け合っていた。

真の皇帝となるためには、皇太后から権力を奪わなければならないが、これまで皇太后に守られていたことを知り、仁宗の気持ちは揺らぐ。

切り札を失った皇太后は、皇帝・仁宗に政を返すと宣言。王延齢と張徳林もそれぞれの犠牲を払い、ようやく仁宗の親政が始まる。

包拯と結婚して数年、未だ子宝に恵まれずにいた端午は、ある日雨柔を訪ね、包家に嫁いで跡継ぎを産んでくれるなら自分は側室になっても構わないと持ち掛ける。

武官の選考試験である武挙（ぶきょ）で見事な文章を書いた受験者はなんと張子雍だった。替え玉を疑った包拯は、３日で真相を解明するよう仁宗に命じられるが…。