蜀で有名な唐門の少主のタン・ブーイエンは、先祖代々血脈の病を抱え、泣きぼくろがある運命の人と交わらないと25歳まで生きられない。そのため、泣きぼくろがある男たちを探しては、その心臓の血を取り、運命の相手かどうか調べる。しかし、運命の人にはなかなか巡り会えない。ある日、思いがけず泣きぼくろがある兄弟と出会い、血を調べようとするが、その２人と渡り合った末にやられてしまう。そしてその夜、唐門には黒衣をまとった侵入者が現れるのだが…。

タン・ブーイエンは唐門の弟子たちを引き連れ、泣きぼくろの兄弟の宿へ仕返しに行く。しかし、形勢不利になったタン・ブーイエンは、「唐門が腕利きの護衛を募集しているため、兄弟の実力を試しに来た」と嘘をつき、兄弟２人が護衛になることに。唐門に来た兄弟はそれぞれリー・ハン、リー・イエンと名乗る。タン・ブーイエンは、リー・ハンが風呂に入っている間に眠らせて血を調べようとするが失敗に終わる。その後、護衛の試験と称してリー兄弟を懲らしめようとするも逆に自分が仕掛けた罠に陥ってしまうのだった。

リー兄弟の歓迎会で、酒豪のタン・ブーイエンは２人を酔わせた隙に血を調べようと画策する。蜀では、ミイラ化した死体がいくつも発見され、皆一様に顔に泣きぼくろがあった。そのため、タン・ブーイエンは殺しの嫌疑をかけられる。唐門にあるかもしれない月缺経を捜すために護衛となったリー兄弟は、牢に囚われているタン・ブーイエンを救い出す。タン・ブーイエンのぬれぎぬを晴らすため３人は死体が置かれている義荘へ調べに行く。そこへ官兵が現れ、リー兄弟の正体が暴かれる。

リー兄弟の正体は“玄奇山の双殺”のリー・チョンシーとユン・ガイシュエだった。２人はタン・ブーイエンをさらって、師姐や官兵たちの前から消える。その後、タン・ブーイエンはリー・チョンシーに対しての疑いが消え、真犯人が別にいることに気づく。実はリー・チョンシーは証拠隠滅を図るために義荘へやってきた真犯人に対して、鞭をふるい、右腕を傷つけていた。

事件の真犯人はタン・ブーイエンの師姐で唐門の総帥であるラン・インだった。しかし殺人を犯した理由は話そうとしない。そこで、タン・ブーイエンとリー・チョンシー兄弟はラン・インを泳がせて尾行すると、ラン・インはタン家の墓の下にある地下室へ入っていった。そこには死んだはずのタン・ブーイエンの兄、タン・スーシーがいたのだった。

葬儀の最中に現れたチャン・フォンはタン・ブーイエンに敵を討とうとするが、何者かによって殺され、リー・チョンシーがその場をうまく収める。タン・ブーイエンはリー・チョンシーとユン・ガイシュエの血を調べると２人とも運命の人ではなかった。そして２人が唐門を去る前に月缺経をあげる。７日後、タン・ブーイエンは泣きぼくろの人の情報を買うため、鳳明楼へ行くことになった。その道中で、武林の者たちが玄奇山の烏珊を奪いに行くという噂を聞き、リー・チョンシーのもとへ伝えに行くのだった。

ワン・ディー率いる武林の者たちが大勢で玄奇山に押しかけ、烏珊を手に入れようと騒ぎ立てる。ユン・ガイシュエは思わず倒してしまった相手の流血を見て、心に魔が入ってしまい、凶暴さが現れそうになったところを名医のイエン・ランが鍼を刺して抑制する。リー・チョンシーたちの叔父のリー・チョンティエンもその場に登場するが、リー・チョンシーは冷たくあしらう。その晩、リー・チョンシーとユン・ガイシュエの過去を聞いたタン・ブーイエンは心を痛める。

タン・ブーイエンは、夜にこっそり忍び込んで烏珊を盗もうとする黒風の双覇を利用して、武林の者たちを追い払うことに成功する。その後、リー・チョンシーと鳳鳴楼のジン・バードウ副楼主のもとへ情報を買いに行こうとするが、途中でワン・ディーの待ち伏せ攻撃に遭い、タン・ブーイエンは深手を負う。次の日、タン・ブーイエンの髪が２筋だけ白くなるが、心配したリー・チョンシーは本人にそれを言えずにいた。

ジン・バードウのもとを訪れたタン・ブーイエンとリー・チョンシーは、烏珊のデマを流したのがワン・ディーだと知る。一方、イエン・ランはタン・ブーイエンの白髪を治し、リー・チョンシーにタン・ブーイエンの状態が悪化していることを告げる。夜、リー・チョンシーたちの壮行会が開かれ、みんなでダンスを踊った後、リー・チョンシーはタン・ブーイエンをおとぎの国の森のようなロマンチックな場所へ連れていく。数日後、リー・チョンシーたちは情報を買いに鳳棲鎮を訪れ、一癖ある鳳鳴楼のシェン・イー楼主と出会うのだが…。

タン・ブーイエンは情報を手に入れるため鳳鳴楼のシェン楼主のもとへ交渉に行き、その結果、リー・チョンシーたちと共に鳳鳴楼へ居を移して泊まることになる。そしてシェン楼主の恋に協力するため、リー・チョンシーの女性の好みを探る。そんな中、リー・チョンシーと急接近したタン・ブーイエンは胸がドキドキしてしまい、心の病にかかったことを疑う。その後、シェン楼主とリー・チョンシーのデートを演出するため凌月閣を飾りつけていると、そこへ現れたのは…。

リー・チョンシーが待ち合わせの時刻より早く凌月閣に現れ、焦るタン・ブーイエン。ひょんなことからロマンチックなデートが始まってしまう。２人が空中から落ちて体が重なったところに、運悪くシェン楼主が現れる。シェン楼主は２人の親密ぶりに激怒し、リー・チョンシーも実はシェン楼主とデートをさせられるはずだったと知り激怒。

リー・ジエンの仮面の下には泣きぼくろがあった。そしてその血が験血石を光らせ、タン・ブーイエンの運命の人であることを知らせた。タン・ブーイエンはついに運命の人と出会うことができたが喜びを感じず、むしろ抵抗感を抱いた。シェン楼主と従兄であるリー・ジエンはタッグを組んで、リー・チョンシーとタン・ブーイエンの仲を引き裂こうと画策し、四角関係の恋はドロドロしていく。タン・ブーイエンとリー・ジエンがいる部屋に媚薬の香が焚かれ、そこへ現れたリー・チョンシーはタン・ブーイエンを救い、ついに２人は互いの気持ちを告白する。

媚薬の香りを嗅いだリー・チョンシーは誘惑に抵抗するため、氷系の功法を使ってタン・ブーイエンと共に凍り固まった。一方、ユン・ガイシュエはシェン楼主とリー・ジエンが験血石に細工を施して光らせたことを知り、リー・チョンシーたちに暴露する。その後、リー・チョンシーはタン・ブーイエンに愛を告白し、２人は甘いひとときを過ごす。しかし怪しい動きをするルオユーのあとを追って鳳鳴楼の蔵に入ったタン・ブーイエンはルオユーに気絶させられる。そして黒風の双覇にリー・ジエンと共にさらわれ、崖から転落するのだった。

タン・ブーイエンとリー・ジエンは通りがかりの村人に助けられ、村人の家にいた。タン・ブーイエンは記憶喪失になり、過去数か月の出来事を忘れてしまった。そしてリー・ジエンが運命の人だと知ると大喜びし、鳳鳴楼で婚礼を挙げることを決める。一方、タン・ブーイエンを捜索していたリー・チョンシーは憔悴し、見かねたシェン楼主は古代文字が読めることを打ち明け、月缺経の内容を解読する。

シェン楼主は、一途にタン・ブーイエンを思うリー・チョンシーの力になることにした。記憶を取り戻すため過去に起こったことを再現してみせると、タン・ブーイエンは頭が割れるほどの激痛が走る。その後、タン・ブーイエンはリー・ジエンに婚礼の延期を提案する。しかし次の日、ルオユーはタン・ブーイエンを操って婚礼を行わせる。婚礼の途中に現れたリー・チョンシーから問い詰められたルオユーは服毒自殺を図る。

幽谷のシェン・チンジュー谷主が作成した傀儡たちは凶暴で、ユン・ガイシュエとイエン・ランはその攻撃を避けるため、傀儡と同じ格好をすることに。一方、タン・ブーイエンをめぐり火花を散らすリー・チョンシーとリー・ジエンは修羅場を繰り広げる。洞窟に入った３人だが、そこには凶暴な傀儡たちがいた。リー・ジエンは石門を下ろし、リー・チョンシーを中に閉じ込めようとするが、タン・ブーイエンが石門をくぐり抜けて助けに行く。

ひょんなことから、タン・ブーイエンとリー・チョンシー、ユン・ガイシュエとイエン先生の４人は再会を果たす。シェン谷主はあの手この手でタン・ブーイエンとリー・チョンシーをくっつけようとする。一方、リー・チョンシーが功法を使ったおかげでタン・ブーイエンの黒かった顔は元に戻り、４人は月缺経を捜すことにする。その後、シェン谷主が作った香の煙で、タン・ブーイエンとリー・チョンシーは夢の中へ。リー・チョンシーが少年時代に雷に打たれた時に出会った少女はタン・ブーイエンだったことが判明する。

悪夢の中へ入ってしまったユン・ガイシュエ。その悲惨な生い立ちをイエン先生も夢の中で目の当たりにして心を痛める。目が覚めたユン・ガイシュエは、叔父のリー・チョンティエンが夢に出てきたことを兄に告げ、シェン谷主は２人が憎きリー・チョンティエンの甥だと知る。シェン谷主はかつてリー・チョンティエンに捨てられたため恨みを募らせており、タン・ブーイエンとリー・チョンシーを別れさせようとする。

仮面をつけた謎の男はリー・チョンティエンだった。リー・チョンシーたちに正体がバレたリー・チョンティエンは実の息子を人質に取って逃げ去った。その後、リー・チョンシーは本物の月缺経の在りかを皆に告げる。そして月缺経に挟まっていた先祖の手紙を読んだタン・ブーイエンは、月缺経の由来と病の解決法を知る。一同は玄奇山に帰り、タン・ブーイエンとユン・ガイシュエは月缺経の修練を始める。タン・ブーイエンは運命の人と合体して修練する“双修”を試みようとリー・チョンシーを誘うのだが…。

タン・ブーイエンとリー・チョンシーの婚礼前日に満身創痍のリー・ジエンが現れ、リー・チョンティエンがタン・ブーイエンの命を狙っていると告げる。婚礼当日、リー・チョンシーたちは毒薬のせいで全身の力が抜け、そこにリー・ジエンと共謀しているリー・チョンティエンが手下を従えて現れる。タン・ブーイエンが殺されそうになり、リー・ジエンはそれをかばって死んでしまう。その後タン・ブーイエンもユン・ガイシュエをかばって重傷を負う。

カンニング疑惑をかけられ、授業をサボり、おまけに火災報知器を鳴らしたことでパン主任に叱られるチェン・ビーダー。カネで解決しようとして、さらなる怒りを買う。駆けつけたガオ・ウェンミンの父親を邪険に扱い、友達思いのジアン・ユーに罰の掃除を肩代わりさせても平気な顔。息子のチェン・アンに近づく計画で頭がいっぱいなのだ。別人の代わりに過ごす高校生活は前途多難で、友情を軽んじてきたビーダーはやることなすこと裏目に出る。

チェン・ビーダーは一刻も早く記憶を交換するため下心を持ってチェン・アンに急接近し、ジアン・ユーを驚かせる。嫌っていたはずのアンに取り入る親友の姿はユーにとって不可解であり、納得がいかなかった。恋人につれなくされたかのように悩むユー。一方、ウェンミンが落ちこぼれだったことを知ったビーダーは、アンに優秀な人物であることを分からせるため、テストで好成績を上げようとする。学力は問題がないはずのビーダーだったが…

公約どおり月例試験で学年１番になったチェン・ビーダー。しかし学校側はその成績を実力とは認めずウェンミンの１番はなかったことにされたうえ、カンニングの疑惑までかけられてしまう。納得がいかないビーダーはパン主任に抗議に行くも、逆にカンニングを認めろと叱責される。実力で勝ち取った１番だと皆に知らしめるため、ビーダーは「教師や生徒から出題を受け、全問正解してみせる。１問でも解答できなかったら学校を去る」と宣言する。

チェン・ビーダーは別れた恋人のシアオリーを偶然見かける。彼女の息子がチェン・アンではなくジアン・ユーだったことでデータの真正性を疑うが、原因はユーが血液検査でアンの替え玉を務めたことだった。生涯誰にも謝らないというポリシーを曲げてユーに頭を下げたものの、すんなりとは関係修復に至らず四苦八苦。そんな中、ユーがジエン・ヤンヤンに熱い視線を送っていると気づき、文化発表会の劇を通じて息子の恋を成就させようとするが…

ジアン・ユーがチェン・ビーダーを殴ったことで２人の関係はこじれていた。思春期の息子を抱える双方の親は気が気でない。ユーもビーダーも互いに関係改善を望みつつも、きっかけをつかめず心は晴れなかった。ユーの誕生日、ジアン・シアオリーはビーダーを誘って３人で母子の思い出のレストランへ。するとその場の即興でビーダーが用意したプレゼントが、かつて交際中のビーダーが自分に贈ったプレゼントとそっくりなことに気づき…

ジアン・ユーの歓心を買うため、チェン・アンの誘いも無視してユーとジエン・ヤンヤンの仲を取り持とうとするチェン・ビーダー。だが何もかも裏目に出て「ウェンミンはヤンヤンが好きなのでは？」というユーの疑惑はますます深まっていく。演劇の稽古で見せ場を奪われて意気消沈するユー。しかし放課後ヤンヤンから「話がある」と、おしゃれなカフェに呼び出された。用意されたかわいらしいケーキのセットに胸をときめかせるユーだったが…。

演劇の本番が近づいてもジアン・ユーとジエン・ヤンヤンの仲は全く進展しない。２人の距離を一気に縮めるため、チェン・ビーダーは演劇メンバーで遊園地に行くことを提案する。ユーとヤンヤンを近づけようとするビーダーの思いも知らず、ユーはヤンヤンとウェンミンの仲を取り持とうとし、ヤンヤンはチェン・アンとユーを仲直りさせようとする。ジェットコースターに酔ったビーダーにユーは「ヤンヤンの前では勇敢でいろ」と説教をするが…。

ジアン・ユーに許してもらう方法が分からず悶々とするチェン・ビーダーは、とにかく誤解を解こうとジエン・ヤンヤンの家を訪ねるが、すでにヤンヤンはビーダーへの恋心を勘違いだと片づけていた。そしてユーとチェン・アンのケンカ別れの原因が科学技術大会にあると知ったビーダーは、ユーを次の大会に参加させるべく裏で手を回す。実はユーが中学時代に作った対話機は、父親と会うための“タイムマシン”だったのだ。

科学技術大会の打ち合わせという名目で初めてジアン・ユーの自宅を訪問したチェン・ビーダーはおしゃれな服装、髪型に加え、花束まで用意する徹底ぶりだ。しばらくすると着飾ったジアン・シアオリーが出かけていき、外出の目的がお見合いだと知った２人は妨害するために後を追う。お見合いの相手はビーダーもよく知る大学時代の友人だった。シアオリーと友人が去ったあと、ユーは彼らの卒業写真を拾う。写真の中の母の隣にはある人物の姿が…

科学技術大会に参加するチームのメンバーを集めるため、ジアン・ユーが推薦するクラスメートを勧誘するユーとチェン・ビーダー。無関心な３人をあの手この手で何とか引き込んだものの、チームの士気は上がらない。チームとしての団結力を高めるため、ユーはメンバーを密室脱出ゲームに誘う。力を合わせて最終関門までやってきたメンバーは大いに喜ぶが、そこで彼らを待つのは残酷な世のルールだった。果たしてメンバーはどんな選択をするのか？