ドジンが東海にいると確信したトンヘは車を走らせ、１人寂しく海を見つめるドジンを発見。最後まで自分を拒否しようとするドジンに思いのたけをぶつける。あとを追ったボンイとセワは海辺の民宿で２人に再会、セワは子供のためにも自首するようドジンに懇願する。一方キム・ジュンは身辺整理を終えて病院へ戻るが、キム・ジュンを訪ねてきたドンベクを見てヘスクは２人の愛情の深さを改めて思い知り、手術が成功したら夫を連れていくようドンベクに告げる。

手術日の朝、キム・ジュンはヘスクが身を引いたことで改めてヘスクの存在の大きさを知り、ドンベクとの過去は思い出にして、あとをピルチェに託そうと心に決める。セワはあくまで自首を拒否するドジンに対し、おなかの子供をトンへのように父親の顔を知らない子供にするつもりかと問い詰める。やがて手術の時間が迫り、手術室に運ばれるキム・ジュンの前にドジンが姿を現してこれまでのことを謝り、父子は和解を果たす。それから１年が過ぎて…

一流企業をすでに退職しているチェゴは、そのことを家族に隠したまま韓方医の兄ジュンヒョクの物件探しに同行する。不動産会社で紹介された物件は古びた銭湯で、そこには家主の孫娘ボアが住み着いていた。ジュンヒョクが断ったその物件をチェゴは気に入り…。

チェゴのチキン店“斎戒沐浴”のオープンが迫っている中、ボアはチキン店を倒産させて“銭湯カフェ”を開こうと幼なじみの仲間ミナ、ヨンホ、ギュマンと計画を練る。まずは内部から妨害しようとボアは“斎戒沐浴”でアルバイトすることを決意する。

“斎戒沐浴”でアルバイトを始めたボアは、チェゴに依頼されたチラシではなくチキンを食べる気がうせる残酷な漫画を自ら描き、チェゴに無断でそれをチラシにしチキンの無料配布と共に手渡す。そこへ、ホームレスの男がやってくるが直前でチキンがなくなり…。

保健所の立ち入り検査があるとミナから情報を得たボアは、“斎戒沐浴”を窮地に陥れようと夜中に汚すはずがなぜか掃除をしてしまう。おかげで検査結果は良好でチェゴはボアに感謝する。そんな中、チェゴはテレビ番組の“チキン王決定戦”に出る準備を始める。

ボアはチェゴを優勝させまいと自ら出場し仲間たちと不正を行い優勝する。結果に納得がいかないチェゴだったが諦めるしかなく…。そして翌日、チェゴはメニュー表の作成をボアに頼むが断られる。するとチェゴは２階の退去日延期を交換条件に出し…。

以前チキンの味をけなしたホームレスの男が“斎戒沐浴”にやってくる。そして、その男の言うとおりに作ったチキンを食べたチェゴとボアは、あまりの美味しさに驚く。チェゴはその男を雇おうとするが、ボアはその男を遠くへ追い払う悪巧みを企てる。

ホームレスの男が見つからず気落ちしていたチェゴの元にその男が現れる。その姿は見違えるほど立派でアンドリュー・カンと名乗り有名店のシェフだったと経歴を話し始める。さらにボアの妨害工作が裏目に出てアンドリューは“斎戒沐浴”で働くと言い出す。

閑古鳥が鳴いていた“斎戒沐浴”に突如客が押し寄せてくる。翌日も同様に朝から大勢の客がやってくるがボアは仲間たちと予定通り旅行に出かける。チェゴに頼まれたジュンヒョクが手伝いに来るが慣れない仕事にミスの連続で、アンドリューはいら立ち…。

客が押し寄せている要因が自分が描いた漫画だったと知ったボアはがく然とする。そして店には人気グルメ番組の出演依頼の電話が入るが、ボアは勝手に断る。そんな中、前触れも無くチェゴの元恋人のソダムが現れ、チェゴは突然のことに動揺を隠せず…。

ソダムは人気グルメ番組を担当しているテレビ局のＰＤでチェゴに出演を持ちかける。しかし、チキンの味に偏りが生じていることに気づいたアンドリューは出演に反対し…。そんな中、ヨンホが手配した悪名高いアルバイト、ギボムが“斎戒沐浴”にやってくる。

ボアの仲間たちの計画は成功し“斎戒沐浴”は営業停止になる。ソダムの番組も放送中止を余儀なくされ、腑に落ちないソダムは誰かが仕掛けた罠だと考え犯人捜しを始める。そんな中、ボアの仲間たちは罪悪感にさいなまれ怯えながら眠れぬ日々を送っていた。

ボアは体調を崩したチェゴを見かねて２階に連れて行き休ませるが、翌朝チェゴの居場所を捜していた母オスクに居場所を突き止められ踏み込まれる。オスクはチェゴがチキン店を営んでいると知りがく然とする。そんな中、ソダムは事件の黒幕に近づいていく。

ボアが犯人だと言っても信じないチェゴに、ボアが犯人である証拠を突きつけるためにソダムはボアの仲間たちを罠にかけようと動き出す。ボアの仲間たちは罠だと気づかずソダムが潜んでいる“斎戒沐浴”に向かう。その頃、ボアはオスクに呼び出されて…。

ボアの仲間たちは寸前のところでアンドリューに助けられる。そして、アンドリューはボアを呼び出し人生をやり直す機会をもらった借りがあるから助けたが次はないと警告する。そして数日後、近くにチキン店がオープンしたと聞いたチェゴたちが行ってみると…。

ボアは自分を引き止めようとするチェゴに、チキン店を潰すつもりで働きだしたことや今までしてきた妨害のすべてを告白する。チェゴはあまりのことに言葉を失う。そして、“斎戒沐浴”は営業を再開するがチェゴは今までとは違う経営方針に変えていく。

チェゴの告白を受け入れ交際を始めたボアだが、２人の交際は秘密にしてほしいとチェゴに頼む。しかし、休日に出かけたチェゴとボアはヨンホとギュマンに目撃され声をかけられる。無視して逃げきったつもりのチェゴとボアが“斎戒沐浴”に帰り着くと…。

ボアが駆けつけて間もなくミョンドンは息を引き取る。ボアに絶交を言い渡したミナたちが葬儀会場に現れる。気丈に振る舞っていたボアだったがミナが抱きしめるとせきを切ったように号泣する。その夜、見知らぬ男が葬儀会場に現れ遺影を見るや否や泣き伏し…。

ボアはミョンドンとの約束を果たそうと、再び漫画を描き始める。そんな中、ボアの留守中にボアの父ゴンチョルが“斎戒沐浴”にやって来て、チェゴに賃貸契約内容を見直すと言い出す。戸惑うチェゴに相場の賃料を払わないのであれば退去しろと言い出し…。

ゴンチョルは複合型マンション建設を地域住民に提案するための集会を開く。ゴンチョルの話を聞いた住民たちの気持ちはマンション建設賛成に傾いていく中、ボアが集会場に現れゴンチョルの話に水を差す。すると建設への不安を口にする住民も出てきて…。

“斎戒沐浴”は相変わらず客が並び大繁盛している。そして町内の他の店もアンドリューの料理指導の下、次々と行列のできる店になっていき町全体が活気づいていく中、地域住宅組合設立の認可が下りる。しかし、ボアたちはへこむことなく前に進んでいく。

王族イ・ユルは、近所に住む元 内禁衛将の娘ユン・イソに出会う。活発でかわいいイソに心を奪われたユルは、幼いながらも大きくなったらイソと結婚すると宣言する。ある日、イソの家に行ったユルはイソの父親が殺されるのを目のあたりにするが、全ては父親が王になるための謀反だったと知る。逃げたイソとその兄はそれきり連絡が取れなくなり、大好きだった母親も死んだと聞かされたユルは、世子となるが固く心を閉ざしてしまう。

橋のたもとでホンシムを見たユル。イソが生きていたら、ああなっていたはずだとホンシムを追いかけるが見逃してしまう。宮殿内に自分を殺そうとする動きがあることを知り、それについて調査していたユルは、信じられない事実をつかむ。一方、ホンシムはユルの命令にもかかわらず結婚を拒み続けるが、ソンジュヒョンに住むパク令監に5番目の妾にならないかと話を持ち掛けられる。王の代わりに雨乞いに出かけたユルは山中で奇襲を受け…

月末になっても結婚せず、百たたきの刑に遭っていたホンシム。しかし、実際には県監とパク令監が組んでホンシムを妾にしようとする作戦だった。ここに記憶を失い、ヨン氏に自分はホンシムのいいなずけのウォンドゥクだと教えられたユルが現れ、県監はしかたなくホンシムを釈放する。2人が結婚式を挙げる一方で、宮殿ではユルが行方不明であることは隠され、秘密裏に見つかるはずもないユルの捜索が続けられていた。

ウォンドゥクを生まれ育った村へ連れていこうとしたホンシムだったが、ヨンさんの差し金で結局は村へ行けずソンジュヒョンに戻ってくる。記憶はなくとも世子としての暮らしが身に付いているウォンドゥクは、高利貸しにだまされ30両もの大金を借りて高級品をそろえたうえに家の修繕をしようとする。一方、ユルが行方不明だと聞いたジェユンは、この事件と内医女の殺害事件に関連があるのではないかと考え内医女を射た矢を作った人物を捜し始める。

倒れたウォンドゥクを夜通し看病するホンシム。翌日には回復し、水がめもまともに持てないのかと怒るホンシムに、ウォンドゥクは自分がどういう人間だったのか教えてくれと頼むがホンシムには答えられない。ウォンドゥクが字を読めると知ったホンシムは、本の筆写で稼ごうと考える。一方、死んだのが世子ではないと気付いた左相だが、王にはユルの死体だと告げる一方で、ムヨンに必ずユルの死体を見つけ、仮に生きていた場合は殺せと命じる。

新たに指示を受けてチョヌ山に向かったムヨンら左相の刺客たち。痕跡がつかめないことから近隣の村へ足を運び、そこでムヨンはホンシムと再会する。離れたくないと泣きすがるホンシムに、ムヨンは今回の件が終わったら一緒に逃げられるから待ってほしいと言い再び去っていく。一方、２人の姿を見ていたウォンドゥクは、ムヨンの正体が気になってくる。宮殿ではユルの遺体を確認したヤン内官が、遺体がユルでないことに気付き…

パク令監が差し向けた男たちにさらわれたホンシム。それを聞いたウォンドゥクはホンシムを助けるために言われた場所へ向かう。太刀打ちできないから逃げろというホンシムの言葉とは裏腹に、ウォンドゥクは木の枝1本で4人の男を退治する。それを見たホンシムはウォンドゥクの正体を疑い始める。一方、ユルからの密書を受けたジェユンは“踵”の意味を追っているうちに教然堂へ入り、そこで左相たちに捕まってしまう。

父親からウォンドゥクがウォンドゥクではなく、死にそうになっていた男を助け記憶喪失だったのでウォンドゥクにしたと聞いたホンシムは大きなショックを受ける。しかし既に特別な感情を抱き始めているホンシムは、簡単にウォンドゥクに真実を告げることができない。そんな中、官衙でウォンドゥクの戸籍を見た衙前は村のみんなでウォンドゥクの誕生日を祝う計画を立てる。一方、宮殿では呪符を仕掛けた中殿とソウォン大君廃位の動きが高まり…