ミラクル社の大株主がドジュンだと知ったヤンチョルは激怒する。そんなヤンチョルに対し、ドジュンは自分のお金でスニャンを買うと宣戦布告した。怒りが収まらないヤンチョルは、セヒョンを贈賄罪で刑務所送りにしてやると脅す。しかしドジュンはヨンギの妻の家族名義で不正な不動産投機があった事実をつかみ、ヤンチョルを黙らせた。これで新ソウルタウン開発事業が順調に進むと思ったのもつかの間、計画を撤回したいという取引先が相次ぎ…

スニャンの跡取りであるソンジュンの結婚式当日。ヤンチョルからソンジュンにスニャン物産の株式が相続され、ついに承継事業が始まると思われていた。しかし、ヤンチョルが渡した書類は物流倉庫への異動を命じる辞令だった。不正な投機と事業の受注失敗の責任を取らされたのだ。そしてヤンチョルは家族全員の前で、長男がスニャンを継いでいく長子承継の原則をなくすと宣言。それによりスニャン家の相続権争いが動き始める。

スニャン百貨店の公金をつぎ込み、ニューデータテクノロジーの株を大量購入した百貨店代表のファヨンだったが株が大暴落。ミラクル社から借りていた4千億ウォンの担保だったスニャン百貨店の株も取り戻せなくなる。ドジュンとセヒョンにはめられたと悟ったファヨンはヤンチョルに泣きつくが、取り合ってもらえない。検察の事情聴取に応じざるを得なくなったファヨンは、自身が横領したという情報提供こそが虚偽であると話し始め…

ついにスニャン百貨店を買収したドジュンたちだったが、ニューデータテクノロジーの株取引をめぐり、相場操縦の疑いで告発される。百貨店の買収を面白く思っていないスニャン証券社長のドンギが手を回していたのだ。この告発でミラクル社の信用は失われ、投資家たちから次々と投資金の返還を求められる。この時を待ってましたとばかりに、ドンギはヤンチョルにスニャン証券によるミラクル社の買収を提案。しかし、2001年9月11日が間近に迫っていた。

スニャン百貨店に続き、スニャン証券も買収したドジュンをある場所へ連れ出したヤンチョル。金融持ち株会社を設立し、その社長をドジュンに任せるというのだ。それはドジュンがスニャングループの後継者になることを意味していた。しかし、それを発表する記者会見に向かう途中、交通事故に遭ってスニャン病院に搬送された２人。病院に駆けつけたスニャン家一同に、ヤンチョルはこん睡状態だと伝えられるのだが…

自分はこん睡状態であると、うその情報を家族に伝えさせ、自分とドジュンを殺そうとした犯人捜しをしていたヤンチョル。しかし事故の衝撃により、せん妄の症状が出てしまう。理事会で金融持ち株会社の設立案を可決させ、ドジュンを社長候補に選任させるためにはヤンチョルの力が必要だが、出席できるような状態ではない。ヤンチョルの病状を知っていたソンジュンは、理事会でドジュンに協力するふりをして、父のヨンギを社長候補に推薦する。

業績が低迷していながらスニャンを担う事業になると信じ、ヤンチョルが手放さずにいたスニャン自動車。しかし株主などからの風当たりが強く、売却を検討し始める。その一方でドジュンは2002 FIFAワールドカップの開催に合わせ、新車アポロの販売戦略を打ち出す。韓国代表がベスト４に進出することを知っていたドジュンは強気だが、周囲はもちろんヤンチョルも半信半疑だった。そしてベスト４進出を見届けたかのように、ヤンチョルは息を引き取り…

ヤンチョルの死によってスニャンの経営権を巡る争いが動きだす。イ室長を使ってドジュンを出し抜き、スニャン金融持ち株会社の実権を握ることになったヨンギとドンギ。しかし金産分離緩和法案が否決され、金融持ち株会社の設立は幻に。自分はスニャンの次期総裁になれないと悟ったドンギは、スニャンの金融関連会社を分離させ、金融グループを作る策に出る。その足掛かりとして、ミラクル社が持っていたスニャンカードの買収に乗り出すのだが…

スニャンカードの買収金８千億ウォンの担保として、ドンギからスニャン物産の株を手に入れたドジュンは、その株をヨンギに買わせる。あとはスニャンカードが経営破綻すれば、スニャン物産の株がヨンギのものとなり、スニャングループの会長になるのを待つだけだった。しかし再びドジュンがスニャンカードを買い戻し、ドジュンがスニャン物産の筆頭株主に。それを待っていたかのように、違法献金の容疑でドジュンは逮捕されてしまう。

トルコの病室で目を覚ましたヒョンウの前に現れたのはミニョンだった。ヨンギを違法な事業承継で起訴するためにヒョンウの証言が必要だという。ミニョンの助けで帰国したヒョンウだったが、空港には業務上横領の容疑で緊急逮捕しようと東部地検の検事が待ち受けていた。隙を見て逃走したヒョンウはぬれぎぬを晴らすため、ペーパーカンパニーの帳簿のデータを持って再びミニョンを訪ねる。そしてスニャンの疑惑に対する聴聞会が開かれることになり…

幽霊に呪われているとうわさをされる世子のイ・ファン。１年前に呪いのとおり右肩を矢で射られてから右腕が使えないのではないかという疑いの目が向けられ、世子にふさわしくないとの議論が持ち上がる。そんな中、ファンの師匠である開城府尹のミン・ホスン一家が毒殺される。ホスンの娘であるミン・ジェイは家族を殺した容疑者として追われる身に。ジェイはぬれぎぬを晴らすためファンに会おうとするが…

狩猟大会でファンに会ったジェイは、家族を殺した犯人は自分ではないと訴える。祝詞を書く手から突然血が流れて動揺するファン。ファンが開城府尹に送った密書を読んだと言うジェイだが、ファンは密書を送っていなかった。そして祝詞の仕掛けを明かしたジェイは、幽霊の呪いにおびえるファンに、この世に幽霊など存在しないと言い放つ。一方、ジェイの侍女であるチャン・ガラムはキム・ミョンジンに弟子入りを申し込む。

助けてほしいと懇願するジェイに自分で方法を探して東宮殿に来るよう命じたファン。ジェイは内官にふんして東宮殿に現れる。一方、狩猟大会の祝詞を汚した容疑者として追われるオ・マンシクが一家で逃げていたことが発覚。マンシクが売った物の中に父親が持っている方位磁針を発見し動揺するハン・ソンオン。殺人事件を解決することで実力を証明することになったジェイは内官のコ・スンドルとして東宮殿に入ることになるのだが…

洞窟で女性の衣服の燃えかすが発見され、ジェイが生きていることに望みをかけるソンオン。キム・ミョンジンは婚姻の贈り物を届けて殺された使いの死因を調べるよう依頼される。ミョンジンの弟子となったガラムは死体を運んできたジェイと再会。使いの殺害に使われた毒はファンが射られた矢に付いていた毒と同じ物だと判明する。一方、ソンオンは書筵で殺人事件についての考察を述べるが、それに同意できないジェイは…

連続殺人事件の謎に迫るため墓を掘り起こして死体を調べることにしたジェイ。ミョンジンとガラム、パク士人と共に掘り起こした死体には予想どおり文字が刻まれていた。一方、ソンオンはオ・マンシクが売った物の中に方位磁針があったことをファンに改めて報告する。最初に受けた報告が虚偽であったことを知ったファンはソンオンに疑念を抱く。そんな中、ジェイは４人目の被害者が出る場所を突き止め、現場に向かう。

現場に駆けつけ４件目の殺人を未然に防いだジェイとソンオン。ジェイがけがを負いながらも捕まえた連続殺人の犯人は星宿庁の国巫だった。ファンの信頼を得たことを知ったジェイは家族の殺害事件について話すが、その日の記憶が曖昧なため忘れていることを必ず思い出すとファンに約束する。そして証拠を捜すため国巫の家を訪れたジェイはソンオンと出くわす。ジェイの情夫とうわさされる男が自殺したことを知ったファンは…

ジェイは家族が殺された日にヨンが台所に来ていたことを思い出す。そのことを伝えようとファンの所へ向かうが、ヨンの遺書を読んだファンはジェイのことが信じられなくなり東宮殿から追放する。追い出されて行き場を失ったジェイは萬研堂に身を寄せることになる。そこにジェイのパク士人が現れるがなかなか素直になれない。一方、ガラムは自分に推刷令が出されていることを知り、いつか捕らえられるのではないかと恐怖におびえる。

ミョンジンの師匠にヨンがお布施をしていたことを思い出したガラム。話を聞こうとミョンジンの師匠を追うが姿が見えなくなっていた。ジェイとミョンジンは国巫の家にあったボタンの花のお香について調べる。一方、国巫は四方案事件の最後の文字を明かし王の目前でマムシにかまれ絶命する。国巫が語った呪いを暗示するように、すももの木に雷が落ち燃え上がるのを見たファンはジェイを呼ぶようテガンに命じる。

すももの木が燃え王室が呪われていると人々がうわさをする中、ジェイはすももの木を燃やしたのは幽霊ではなく人であると主張する。国巫が呪いの言葉を口にして絶命する姿を見たミョンアン大君は恐怖のあまり寝込んでしまう。ジェイはすももの木を燃やすのに必要な材料を入手した者の名前が書かれた帳簿を手に入れるが、いつの間にかすり替えられてしまう。一方、右議政のチョ・ウォンボは王に食事を減らす減膳を求めるのであった。

ファンがソンオンの父の潔白を証明したことで、２人は改めて友であることを確認し合う。10年前に碧川で何が起きたのかを調べるためにファンは承政院日記を読む。碧川の盗賊の残党がいるのであれば、討伐した右議政のチョ・ウォンボに責任があると主張する左議政のハン・ジュンオン。碧川の事件を再調査すべきとの声が上がる中、何とか阻止しようとするチョ・ウォンボ。ファンは碧川出身の内官たちを東宮殿に呼び…

10年前の碧川での出来事を調べるため、ファンは碧川出身の内官と宮女を呼んで話を聞く。ボタンの花のお香についてミョンジンが師匠である法師に聞くと、身毒国でよく使われるお香だと言われる。チョ・ウォノは高価な陶磁器を子供に割られて激怒し捕盗庁に連れていくと騒ぎ立てる。そこに現れたファンは士人を装ってウォノを説き伏せ子供を助ける。一方、王は碧川出身者を官職から排除するため碧川出身者の科挙の受験を禁止する。

幽閉されているファンは儒生に協力してもらい外へ出る方法を思いつく。テガンは碧川の盗賊を討伐した直後に大金を手に入れたパク・ハンスについて調べ始める。ミョンジンは町で変装したテガンに出くわすが初対面のような態度を取られ不審に思う。家族が殺された頃の記憶を取り戻そうとするジェイは開城に婚姻の贈り物を届けに来た使いがテガンだったことを思い出す。一連の事件の犯人がテガンだと思ったジェイは…

ジェイはテガンが犯人だと主張するが、ファンに思い違いだと言われてしまう。納得できないジェイは事件が起きた時にテガンが何をしていたのかを調査する。スンドルが開城の殺人犯と言われているジェイだと知ったテガンは、ジェイを宮廷から追放すべきだとファンに言う。ガラムは吏曹判書の娘がジェイの腕輪を持っていることを不審に思う。そんな中、祝詞を汚したオ・マンシクの居場所が分かりファンは自ら会いに行くのだが…

ファンのために薬を取りに行ったソンオンはオ・マンシクの家族が何者かに殺されたことを知る。チョ・ウォンボはファンが命を落としたと思っていたが東宮殿に戻っているのを見て憤る。ポクスンは碧川出身であることを理由に宮廷を追放された針房内人がひどい扱いを受けているのを目撃し胸を痛める。ファンはこれ以上、危険が及ばないようジェイにソンオンの元へ戻るよう告げるが、恋慕う人がいるため戻れないと言って断られる。

吏曹判書の娘の遺体から腕輪を回収したジェイは腕輪に毒を仕込む細工がしてあることに気付く。ソンオンは世子嬪候補として上京してきたソウンに今でもジェイを待っていることを打ち明ける。一方、ジェイはぬれぎぬが晴れてもソンオンの元へは戻らないとファンに告げる。ファンは子供たちに文字を教えたいというジェイのために家を用意する。そんな中、幻覚におびえるミョンアン大君はウィヒョン世子に桃をあげたのは自分だと言う。

ミョンアン大君がウィヒョン世子に桃をあげるよう仕向けたのがウォンボだと知り怒りに震える王妃。ガラムの正体に気付いたファンはジェイとガラムの服を作るようにと生地を渡すが、ジェイが自分に思いを寄せていることに気付かず冷たい態度を取る。ボクスンはダルレからオウォルと遊んでいた話を聞き、自分が母親だと明かす。そんな中、テガンが別の場所に同時に現れることに疑問を持ったファンはテガンが双子であることに気付き…

うわごとを言い食事も取れないミョンアン大君を心配するハヨン公主は、心の病を治せると評判の法師の元へひそかに大君を連れていく。そこで何者かに襲われるが、護衛として付き添っていたソンオンに助けられる。ソンオンが見た敵の顔は、なんとテガンであった。宮殿に戻り斬られたはずのテガンの左肩を確認するが傷はない。ファンに双子なのかと問われて否定するテガン。しかし、テガンは書庫で双子の兄と鉢合わせ…

ファンに迷惑がかかることを恐れて碧川出身であることを黙っていたテガン。テガンは子供の頃に亡くなったと思っていた双子の兄が数々の罪を犯していることを知りショックを受ける。ガラムとジェイは開城府尹が密書を預けたであろう開城府の判官だった人物に会いに行く。一方、内官のスンドルがジェイであることを知ったソンオンは一緒に宮廷を出ようと提案する。しかしジェイはソンオンの元に戻る気はないと告げるのであった。

開城府尹からの密書を解読した左議政とファンは宋家の子が誰なのか知る。呪いの書の内容が変わったことに気付いたジェイは心配になり世子嬪の元へと急ぐが、既に殺されたあとだった。自分が殺したと自白し投獄されてしまうジェイ。その偽りの自白が自分のためだと気付いたファンはジェイを助ける方法を模索する。そんな中、ファンがジェイを内官に変装させてそばに置いていたことが世に知れ、世子を廃位すべきとの声が高まる。

宋家の妻の正体に気付き憤るウォンボ。ファンはジェイたちと共に碧川出身者を助けるために彼らが隠れて暮らすネワンコルへ。10年前に碧川で何があったのかを聞き出そうとするが、碧川出身者たちはファンが助けに来たとは信じずなかなか口を開こうとしない。夜を徹して井戸を掘るひたむきなファンの姿を見て人々が心を開きかけたやさき、ウォンボが兵を率いて現れ、口封じのために皆殺しにしようとするのだが…