異次元からゴンを呼び、鍵盤ハーモニカを吹くダイン。ゴンはダインの遺品がひとりでにメロディを奏でる様子を見て、彼女が生きていると確信。“願い部屋”に行けばダインを取り戻せるはずだと考える。折しも葬儀場で次長検事イ・ハンギルが殺害され、ゴンは屋上まで犯人を追うが…。一方、ソヨンは殺された人々の死因に不審な点を見いだす。

ソヨンはセファンが収監中には謎の殺人事件が発生していないことに気づき、それをゴンと父に伝える。ゴンから聞いた、ダインの鍵盤ハーモニカがひとりでに鳴ったという話も彼女は信じることができた。事件の手がかりを求めてソヨンはハクチェと面会するが、彼は彼女にある条件を示す。そんな中、ダインの葬儀が終わり、ゴンの逮捕が迫る…。

セファンが乗るトラックに追突され、ブレスレットを奪われたゴン。瀕死の重傷で意識を失うが、そこに何者かが近寄り、ゴンの手に“スタンプ”を押して立ち去る。ゴンは意識を取り戻し、再び逃避行を続けることに。そんな中、チョン刑事は捜査の途上でセファンに襲われ…。やがてチョン刑事の死体が発見され、またもゴンに疑いがかかる。

警官の発砲で負傷したゴンはドンヨンに助けられ、教会にかくまわれる。ゴンがドンヨンに殺人を繰り返す理由を問いつめると、彼が語ったのは意外な事実だった。ゴンは、16年前のドリームワールド火災事件の犯人は父ではなくセファンだったとドンヨンから初めて聞かされ…。一方、グチョルはスタンプを所持する男を捜していた。

セファンの元を訪れたソヨンは、インスタントカメラから出てきた写真を見て連続殺人事件の真犯人がドンヨンだったことを知る。だが、新たな殺人を防ぐため奔走するソヨンに、捜査チームは戸惑うばかり。そんな中、彼女はゴンからの電話で教会に向かう。２人はそこで今と変わらぬ外見のヨハンがドンヨンと写っている昔の写真を発見し…。

ヨハンとドンヨンの驚愕の関係を目撃し、強いショックを受けるゴンとソヨン。そこにユナが現れ、セファンの手回しでハクチェが移送されることをソヨンに伝える。ゴンとソヨンは、連続殺人事件がすべてドリームワールド火災事件と繋がりがあることに気づいていた。彼らはハクチェを脱走させるために計画を練り、注意深く実行に移すが…。

ゴンとソヨン、グチョルは移送中のハクチェを脱走させ、ドンヨンの教会へ。ドンヨンは、ドリームワールド火災事件の犯人がセファンであり、真実を隠蔽した者たちを自ら殺害したことをソヨンに告白。ゴンは、放火犯の濡れ衣を着せられて自殺したキム・テグが自分の父であることをソヨンに打ち明ける。検察もテレビでゴンの正体を発表し…。

鍵盤ハーモニカを吹いて異次元からメッセージを送ったダイン。ゴンとソヨンはダインへの想いを強くするのだった。そんな中、ハクチェはソヨンとともに自身が所持するアイテムを回収しに行くが、出先でセファンの部下たちに襲われる。ハクチェは姿が消える“帽子”を駆使して彼らと対決し…。一方、セファンはドンヨンの元を訪れる。

天才サギ師ヤン・ジョングクは、ヤミ金業界の大物パク・サンピルから大金を騙し取ることに成功。これを機に稼業から足を洗おうと決意し、恋人にプロポーズするが、金を持ち逃げされフラれてしまう。一方、元ヤンキーの女刑事キム・ミヨンは、張り込み中に恋人の浮気現場を目撃してしまい、その場で彼に別れを告げるが…。

ミヨンに一目惚れをしたジョングクは、乱闘騒ぎでクラブを追い出された彼女に声をかけ、2人で酒を飲みに行くことに。互いに恋人に裏切られたジョングクとミヨンは意気投合。恋人を忘れるため軽い気持ちで交際を始めてみるが、次第に本気で惹かれ合っていく。そして2人は互いの職業を偽ったまま結婚することになり…！？

ヤミ金業者ベッキョンキャピタルの会長となったパク・フジャは、父サンピルの復讐を果たすべくジョングクの行方を追っていた。一方、ミヨンは詐欺グループの主犯が夫ジョングクであるとはつゆ知らず、不動産詐欺の現場に突入。しかしそこに彼の姿はなく、ジョングクの居場所を嗅ぎつけてきたフジャと鉢合わせになって…。

連続殺人犯を偶然捕らえたことで“勇敢な市民”として表彰されたジョングク。彼が一躍スターになったことで、フジャは手出しができなくなってしまう。そんな中、ある国会議員が当選無効になり、再補欠選挙が行われることに。ヤミ金業者には不利である利子制限法を廃止にしたいフジャは、議員候補者を味方につけようと作戦を練るが…。

気持ちがすれ違ってばかりのジョングクとミヨン。２人で居酒屋に行くも口論になり、ジョングクは1人で帰宅することに。ところが店を出た瞬間に拉致され、山奥に埋められそうになる。その場に現れたフジャは彼を監禁し、“勇敢な市民”の人気を生かして国会議員になれと命令。断ればミヨンを殺すと脅されたジョングクは…。

ミヨンが大怪我を負って病院に運ばれたことを知ったジョングクは、彼女のもとへ急行。全身傷だらけのミヨンの姿を見て、そばで守れなかった不甲斐なさを悔やむ。そして、その足でフジャのもとへ向かい、ミヨンには手を出させないと宣戦布告する。一方、復帰したミヨンは他チームの手伝いでフジャの会社を家宅捜索することになり…。

前国会議員キム・ジュミョンに正体を怪しまれたジョングクは、自分はサギ師だと彼に明かす。ジュミョンは協力の条件として、寂れた商業ビルを相場の1.5倍で売り払えというミッションをジョングクに与える。議員当選のため、仲間とともに再び不動産詐欺の計画を練るジョングクだったが、なかなか思うようにはいかず…。

不動産詐欺を捜査していたミヨンは夫がその主犯だとは知らずに、彼がハメようとしていた老夫婦に声をかける。その現場を偶然目撃したジョングクは、妻が自分を追っていることを知り大慌て。フジャにミッションを中止しろと訴えるが、聞く耳を持ってもらえず…。契約当日、ミヨンは詐欺の現場を押さえようと張り込みを続けるが…。

ジョングクは、フジャとジュミョンの前でビルの売買契約書を破り捨て、議員選挙に出馬する身で詐欺などできないと言い放つ。ところがその後、フジャは契約書が偽物だったことに気づく。一方、ジョングクはサギ師の父ヤン・シチョルに事情を話して協力を求め、本物の契約書を利用してフジャとジュミョンを陥れる作戦を実行するが…。

ジョングクが自分を陥れようとしていることに気づいたフジャは、サギ師であることをミヨンにバラすと彼を脅迫。警察署に出向いてミヨンと対面するフジャだったが、彼女を疑うミヨンは門前払いをする。一方、ジョングクはフジャとの話し合いの場を設けるが、彼女に政治的弱みを握られているジュミョンとともに脅されて…。

ミヨンの猛反対を押し切り、再補欠選挙の出馬記者会見に臨んだジョングク。彼の選挙事務所では、ジュミョンらが集まって今後の選挙方針を話し合おうとしていた。一方、ミヨンはベッキョンキャピタルの監視カメラ映像にジョングクが映っていたことを確認する。さらに、不動産詐欺現場にも彼がいたことを知ってしまい…。

ミヨンが前触れもなく選挙事務所を訪れたことで、詐欺のことやフジャとの繋がりを隠そうと必死になるジョングク。危ない場面もなんとか回避し、安堵するジョングクだったが、事務所を後にしたミヨンはいくつもの不審な点に気づいていた。その後、ジョングクは街頭演説を開始。フジャは部下を使って各方面に賄賂をばら撒くが…。

チョ・ジンガブは柔道の国家代表選手を目指していたが、強すぎる正義感がトラブルを招いて夢を絶たれ、その後、高校教師の職も失った。妻チュ・ミランから離婚を言い渡され、数年かけて公務員試験に合格してからは雇用労働部の労働監督官として働く。そんなある日、ジンガブはバス運転手のストライキ現場を訪れ、昔の教え子だったキム・ソヌと再会するが…。

ジンガブはソヌのためにサンド旅客の調査を進めようとする。だが、背後にミリネ財団理事長のク・デギルがいることが分かった途端、上司のハ・ジマンから調査をするなと言われてしまう。諦めきれないジンガブはなんとかジマンの許可を得て、デギルの元に向かう。すると先にソヌがデギルと会っていると知り、ジンガブは過去の出来事が頭をよぎり…。

悪行の限りを尽くすデギルに対抗するため、ジンガブは調査会社の社長として活躍するかつての教え子チョン・ドックの元へ。ドックは、自分のせいで教職を追われた恩師チョ・ジャンプンことジンガブとの再会に涙を流す。事情を聞いたドックはジンガブのため、そして高校時代に自分がソヌにしてしまった事件の罪滅ぼしのため、調査に協力することに決めるが…。

デギルの生活と経歴に不審感を抱いたドック。彼を詳しく調査すると500億の財産があることが判明した。サンド旅客の総資産のおよそ5倍もの額にジンガブは頭を悩ませる。娘のジナが誇れる父親でありたいと思ったジンガブは、令状なしで家宅捜索を行える作戦を思いつく。一方、デギルを尾行していたドックたちはホテルに潜入して、彼の密会相手を探るが…。

デギルを殴ったジンガブは警察に身柄を拘束されるが、ジマンの尽力によって釈放される。一方、ドックはホテルに現れた美女コ・マルスクがデギルの不倫相手だとにらみ、彼女を追うも取り逃してしまう。そんな中、デギルが本当のサンド旅客の社長である証拠を入手すべく奮闘するジンガブたち。デギルの資金洗浄に関わった男を探し、とある組織に辿り着くが…。

ホームレスになりすまして名義貸しの闇組織に潜入したジンガブ。大乱闘の末、デギルが使用している虚偽の債権者を探し出すことに成功する。だが、判明したのはサンド旅客の金が財団に500億寄付されたという事実だった。さらに家宅捜索で得た証拠も使えなくなってしまう。罰金を科すことしか術のなくなったジンガブだったが、ある作戦を思いついて…。

サンド旅客のバス営業所を訪れ、運行停止を命じたジンガブ。ところが、デギルはバスと路線を売却して責任を逃れる計画を立てていた。一方、マルスクを尾行していたドックは、ミョンソングループの御曹司ヤン・テスと再会。ジンガブはデギルを捕まえるためにサンド旅客社長のファン・デボクを抱きこもうとするが、裏でテスが関係していることを知ったドックは…。

デボクからの情報を元に銀行にあるデギルの個人貸金庫の押収に向かったジンガブ。しかし、それはデギルがジンガブを嵌めるために仕組んだ罠だった。デギルは家族でフィリピンへ密航しようと船着き場で準備を進めていると、そこにドックから連絡を受けたジンガブが現れる。必死で逃走を図るデギルを緊急逮捕し、喜びに沸くジンガブたちだったが…。

デギルの逮捕とテスのパワハラ事件のリークを裏で仕組んだウ・ドハは、次なる大事に向けて準備を進める。一方、無事復職したソヌはサンド旅客の本社に勤務することになった。そんな中、ジンガブは新たな労働問題を解決するため、過剰な残業を強いる会社へ調査に行くが追い返されてしまう。その帰り道、手数料未払いで困っている未成年の出前配達員を助け…。

TS社の社長にテス、ミリネ財団の理事長にドハが就任したことを知ったジンガブは、デギルの黒幕がミョンソングループだったことに気づく。そんな中、過剰な残業の被害にあっていたチャン・ウンミが病院に運ばれたと連絡を受けたジンガブ。彼女が最後に連絡を取っていた会社の社長の元に向かう。一方、ソヌに暴力を振るうテスをドックは止めようとするが…。