気持ちを抑えきれなくなったジョンハンは、ガヨンに一緒に海外へ行こうと告げる。翻弄されてばかりのガヨンは一度は拒むもジョンハンを受け入れる。ガヨンは交際を反対する家族を前に、ジョンハンについていくことを宣言する。

セナの罠によって、ジョンハンが詐欺と窃盗の容疑で逮捕される。ねつ造された証拠を信じ込むスチャンは、ジョンハンと会わないようにガヨンを部屋に閉じ込める。セナはヒョンギから自分勝手な行いを非難されるも、聞く耳を持たない。

釈放されたジョンハンは罠を仕掛けた犯人と接触するが、黒幕に行き着かず悔しい思いをする。どんな困難にも揺るがないガヨンとジョンハンに苛立ちと嫉妬を覚えるセナ。そんな中、ミスンがガヨンを心配して自宅を訪ねてくる。

ジョンハンはスチャンにガヨンとの結婚の許しを請うが、猛烈な反対を受ける。そしてサンミンも同様に、ハン家と姻戚関係になることを歓迎せずにいた。一方、ドゥヨンはガヨンから、セナの姑への心ない態度を聞かされ戸惑う。

父との約束を守るため、ジョンハンはガヨンにセナとの過去を告白しようとするが、ガヨンは信頼していると告げ、何も聞かず２人は結婚式を挙げる。スチャンは猛反発するが、他の家族は２人の結婚を受け入れ、静かに祝福する。

スチャン以外には、結婚の挨拶を済ませたガヨンとジョンハン。ドゥヨンは頑固な父に説得を試みるも、セナの告げ口が仇となり、スチャンの怒りは増すばかりだった。そんな中、サンミンはスチャンのもとへ挨拶に出向く。

ジョンハンの母ハ・ヨンオクは、街中で鉢合わせたセナにつかみかかるが、ジョンハンが止めに入りセナはその場を立ち去る。YBグループがセルズを潰そうとしていることに気付いたセナは、合弁会社の設立をYB側に提案する。

チェ長老は自分に疑いを抱き始めたソン牧師の気をそらし、村人を扇動するため、ミンチョルをサタンに仕立て上げ、信仰共同体をつかさどる牧師として、ソン牧師を祭り上げていく。そんなチェ長老の企みどおり、村人は徐々に信仰共同体に興味を持ち始める。一方、妻の末期がん宣告に落胆するチルソンのもとに、チェ長老がソン牧師が按手の祈りを捧げたという“命の水”を持ってくるが…。

ビョンリュルの家出に胡散臭さを感じたミンチョルは、1人でチェ長老の正体を調べ始める。しかし村人はミンチョルをむしろ悪者扱いし、村から追い出そうとする。一方、チェ長老から子供を産んだ報酬を受け取ったジンスクは、引き止める義母グムリムを振り払って家を出て行ってしまう。そしてチェ長老は計画の邪魔をするミンチョルを消すため、妹のヨンソンにまで魔の手を伸ばすが…。

チェ長老は兄を憎むヨンソンに、神の導きだとしながら就職先を斡旋し、兄と離れるためにソウルに行ったほうがいいと説得する。社会福祉財団だというその就職先とは一体どこなのか…？一方、ジンスクの家出を止められなかったグムリムはショックで倒れ、その拍子に頭を打って意識不明に陥ってしまう。そしてチェ長老は重体のグムリムを利用し、さらなる悪事を企てていくのだが…。

チェ長老は死の直前の遺言であるように見せかけ、グムリムの全財産を奪い取る。そしてグムリムの死を利用し、信仰共同体とソン牧師を偶像化させ、村人をさらに洗脳していく。一方、ジンスクのあとをつけたミンチョルの子分スダル（ペク・スジャン）は、悪の巣窟であるア・ドゥマンにたどり着くが、そこで偶然、ホステスの格好をさせられ、中へ連れられていくヨンソンを発見する。

クスリを飲まされ、朦朧とした意識のままVIPルームで接客をさせられていたヨンソン。ミンチョルはヨンソンを救うため仲間とア・ドゥマンに乗り込み、そこでホステスとして働いていたジンスクに協力を求める。一方、単独で調査を進めていたシン所長は、“チェ・ヒョンス”という教授はチェ長老とは別人で、チェ長老がタチの悪い詐欺師であることも分かってくるが…。

ジンスクの協力を得て、ア・ドゥマンでヨンソンの救出作戦を展開させたミンチョル。しかし最後にヨンソンを救い出したのはソン牧師だった。ミンチョルはソン牧師をグルだと誤解して殴りかかるが、止めに入ったヨンソンによって頭を強打され失神する。そんな混乱の最中、ア・ドゥマンでミンチョルの子分が持ち帰った正体不明の液体は、液体エクスタシーと覚せい剤だった。

チェ長老が指名手配犯のチェ・ギョンソクと知ったソン牧師。正体がバレることを予想していたチェ長老は、ソン牧師の過去を持ち出し、自分の詐欺に最後まで付き合うよう脅迫する。一方、ひん死状態だったミソンが、命の水を飲んで元気になるのを見た村人たちは、国からもらった補償金をチェ長老に託し始める。ミンチョルはチェ長老の悪事を阻止しようと、所長に協力を求めるが…。

神の恩恵で末期がんが治ったと信じているチルソン夫妻は、全財産をチェ長老に託し、信仰共同体へ入ることを誓う。そんなある日、ソン牧師は自分が過去に関係を持っていた女子高生の父親が村にいることを知り、激しく動揺する。それはチェ長老がソン牧師を脅すために連れて来た男だった。しかし数日後、その男はウォルチュ里のモーテルで何者かに殺され、遺体で発見されるのだが…。

ア・ドゥマンでの記憶がよみがえり始めたヨンソン。かすかな記憶をたどりながら、自分を救い出したのはミンチョルではなく、ソン牧師だと思い込む。一方、自分の弱みを握るジソンの父親を殺したソン牧師は、信仰共同体の建設だけは真実だと信じ込み、そこの牧師になることにわずかな望みを託す。そんなある日、元気になったはずのチルソンの妻が突然、息を引き取ってしまうが…。

信仰共同体が存在しないことに気付いたソン牧師は、タガが外れたようにヨンソンに執着し始め、愛は歪んだ形へと姿を変えていく。そしてソン牧師はチェ長老が祭壇の下に隠していた村人たちの補償金を車に積み、神の代わりに成敗するとしながら、殺人鬼のごとく変貌していく。一方、チェ長老が詐欺師であるという事実を知ったシン所長は、確かな証拠をつかむため調査を始めるが…。

ミンチョルは村人たちの補償金を取り戻すため、殺人鬼と化したソン牧師とチェ長老がいる教会へ1人で乗り込んでいく。チェ長老とミンチョルの最後の対決が始まり、2人が満身創痍になると、ソン牧師はカバンの中から村人の補償金を取り出し、札束に火をつけ始めるが…。ちょうどその頃、確かな証拠を確保した所長は、ミンチョルを助けるため、警察を動員して教会へ向かう。

奇跡的に生還したビョンリュルはウォルチュ里に戻り、全てはチェ長老による詐欺であり、チェ長老もソン牧師も死んだと村人に伝える。しかし村人たちは全財産を失い、真実を突きつけられてもなお、ソン牧師を信じようとしていた。そして村人たちはばらばらに村を出ていき、ウォルチュ里はダムの底へと沈んでいく。そして3年後、フナの死により村人たちは再び集まるが…。

イ・バンウォンに２本の矢を命中させたフィは、テリョンに斬られて失神。その場に駆けつけたソノもフィと共に監禁される。暗殺計画の成功を知ったナム・ジョンは息も絶え絶えのバンウォンの元を訪れ、野望を語る。ナム・ジョンに自決を迫られたフィは、ヨンを守るべく自らの体に剣を突き立てるが…。一方、ソノはナム・ジョンがヨンを殺そうとしていることを知り、彼女を連れて家を出る。ヒジェはソ・ソルに代わって梨花楼の行首となることを決意して…。

ソノとヨンはナム・ジョンの手下に襲撃されるが、チドやチョン・ボムに救われる。ソノはフィが無事だという知らせを聞いて安堵し、チドたちにヨンを託す。一方、王宮ではバンソクの世子冊封式が行われる。血まみれの服で現れたバンウォンは、かつてイ・ソンゲを殺そうとしたナム・ジョンが自分の暗殺をも計画したと暴露。密書とフィの証言によってナム・ジョンは捕らえられる。フィは仲間の元に戻り、ヨンやヒジェと再会を果たして平穏な時間を過ごすが…。

ナム・ジョンが差し向けた刺客によって命を絶たれたヨン。フィはすぐさまナム・ジョンの元に押しかけるが、刀に仕込まれていた毒が全身に回り、復讐を果たす前に倒れてしまう。イ・バンウォンはすんでのところでフィを救出し、必ず生かせとチドに告げる。やがて意識を取り戻したフィは仲間たちと共にヨンを荼毘に付すが、罪悪感に苦しむソノは彼らを遠くから見守ることしかできなかった。一方、カン氏は世子を守るため、バンウォンに許しを請うが…。

ヨンの死から６年後の1398年。イ・バンウォンが勢力を増す中、ナム・ジョンはイ・ソンゲを譲位させて臣下主導の国を作るという野望を抱き、根回しに奔走していた。ところが、賄賂の金瓶が何者かに奪われる事件が相次ぎ、ソノは犯人を突き止めて斬ると父に宣言。そんなある夜、再び賄賂の受け渡し現場が襲われ、ソノは暗やみの中でフィと剣を交えるが、顔を確認する前に取り逃してしまう。一方、梨花楼の行首となったヒジェは街でフィを見かけるが…。

竹林に呼び出されたナム・ジョンは、自分の計画を妨害していたのはフィだったことを知る。フィは金瓶を返す条件で取引を持ちかけ、ナム・ジョンから市場の商権を入手。梨花楼に向かい、イ・バンウォンに私兵蜂起の大義名分となる情報を提供し、武器の準備に取りかかる。フィと久しぶりに再会したヒジェは、いまだ毒の後遺症に苦しむ彼を介抱する。一方、ソノはフィの元を訪れ、自分がナム・ジョンへの復讐を果たすと告げてフィを止めようとするが…。

イ・バンウォンの動向を探っていた兄バンガンは、偶然を装ってフィに接近。突然襲いかかって剣を交え、フィの実力を試す。一方、ナム・ジョンは王族を集めて会盟祭を開き、イ・ソンゲに譲位を要求。イ・ソンゲの腹心となったソノは、ナム・ジョンとイ・バンウォンに殺し合いをさせて、同時に始末すればいいと王に進言する。イ・バンウォンはイ・ソンゲが王宮から避難する準備を進めていると知り、最後の望みをかけて、父の意向を確かめようとするが…。

イ・バンウォンはイ・ソンゲの言葉に失望と怒りを感じ、乱を起こそうと決意。フィは志を共にするとイ・バンウォンに告げる。ソノはナム・ジョンが偽の王命で王子たちを誘き出そうとしたと知り、バンウォンに戦の大義名分を与えてしまったことを悟る。一方、イ・ソンゲはイ・バンウォンが王座まで狙っていることに気づき、王宮へ引き返そうとする。フィはこの情報を知らせに来たヒジェに必ず戻ると約束し、復讐を果たすべくナム・ジョンの元へ向かうが…。

イ・ソンゲが王宮に向かっていると知ったバンガンは焦るが、イ・バンウォンはフィを待ち続ける。やがて私兵を引き連れたフィがバンウォンの元に到着。ナム・ジョンに復讐すべく酔月堂を目指すが、そんなフィの前にソノが立ちはだかる。激しい戦いの末、ソノを倒したフィ。死を覚悟したナム・ジョンはフィの前に堂々と姿を現すが、フィはソノの目の前でナム・ジョンにとどめを刺すことをためらう。一方、恐怖に耐えかねて王宮から出た世子バンソクは…。

ナム・ジョンだけでなく、世子の命まで奪ったイ・バンウォン。フィは自らの復讐のせいで多くの命が奪われたという罪悪感に苛まれ、イ・バンウォンの元を離れて静かに生きたいと望む。一方、イ・バンウォンはイ・ソンゲに譲位を迫り、兄のバングァを世子に冊封するよう要求するが、イ・ソンゲは矢を放ってバンウォンを追い払う。父ナム・ジョンが死に、反逆者の息子となったソノは自決を試みる。その場に現れたフィはソノを止め、生きろと告げるが…。

長い戦いを終えたフィは、チドら仲間たちと焚火を囲み、今後の暮らしについて語り合う。一方、ソノはイ・バンウォンに死よりも耐え難い屈辱を味わわされ、復讐を決意。女真族を味方につけ、自分に近づいてきたバンガンを利用しようと画策する。一方、イ・バンウォンはテリョンにバンボンの殺害を命じ、次々と政敵を排除していく。そんな中、イ・ソンゲがバンウォンの乱に関わった者をすべて殺せという命を下し、フィやヒジェは危機にさらされるが…。

ヒジェを連れて逃げたフィは山中で官軍に囲まれるが、イ・バンウォンに救出される。フィは大切な人々を守るため、イ・バンウォンを王位に就けると宣言。怪我を負ったヒジェを看病し、梨花楼で多くの命が失われたことを知って悲しむ彼女を慰める。時が流れ、イ・ソンゲの次男バングァが第２代王の座に就くと、バンウォンとバンガンの対立はいっそう激化する。一方、都から姿を消したソノは女真族の族長となり、バンウォンへの復讐の機会をうかがうが…。